

ゆたかな郷では担当職員が十分な研修を受け、くもんが開発した専用の教材を使用して認知症の予防・維持・改善を図るため、希望者に学習療法を実施しています。
ニンテンドーDSの「脳トレ」で有名な東北大学の川島隆太教授と「くもん学習療法センター」が、長年の公文式の知識・経験を生かして、高齢者介護施設で学習療法を実践できるようにシステム化して提供しているものです。
くもん学習療法とは

コミュニケーション、感情、身辺の自立などは、すべて大脳にある「前頭前野」という領域がコントロールしいます。
つまり、老人性認知症の原因は様々ですが、社会で問題となるその症状のほとんどは、前頭前野の機能に関係するものなのです。
学習療法は、前頭前野を活性化させ、認知症の改善をはかるものです。


くもん学習療法の内容

学習スタッフは、くもんの指導員から学習の進め方や、コミュニケーションのとりかたなどの研修を受けています。
「学習療法実践士」を取得しており、より効果的な学習ができるよう努めております。

学習スタッフ一人が学習者二人を学習する
(1対2対応)のが標準的な学習方法です。
学習のスピードが同じくらいで・・・
相性のよい学習者同志をペアにするのが好ましいかたちです。

要介護度・認知度の程度により個別の対応が必要な場合、学習スタッフ一人が学習者一人を学習する(1対1対応)で学習します。

学習スタッフとして、地域の方がボランティアで参加していただけることになりました。

よろしくお願いいたします!
くもん学習療法の様子
「ユーアイの家」の取り組みについて、グループワークで感想や意見出し、話し合いました。
利用者のやる気を引き出す試みや、工夫があり、とても勉強になりました。
学習療法をする場所は、
「ユーアイ寺子屋」という名前で・・・
皆さん行きたくなりますね

学習の「出席シール」がユニークでした

シールを貼ってもらうと励みになります。
子供のころの、「ラジオ体操シール」を思い出します

月ごとにシールの模様が変わり、季節を感じる模様でした。
1日も休まなかった月は、「皆勤賞」のシールを貼ってもらえます。
「表彰」があります

写真は「最終教材到達賞」です。
その他、「入学証書」や「x年継続賞」や「努力賞」など
いろいろな表彰があります。
ご近所さまとの「世間話し」に花が咲き
楽しいひととき過ごしました。
介護の必要な高齢者を・・・
地域の皆で支えていく きっかけに
なれば幸いです。

くもん学習療法を通して、認知症とのかかわり方や、支援の方法など、全国から参加された皆さんの発表や、専門家の講演を聞けて、とてもよい勉強になりました。
午後からは、経済産業省の方や、慶応義塾大学の医学博士などによるパネルディスカッションが行われました。
「くもん学習療法」がソーシャルインパクトボンド(SIB)の対象になるか、調査が始まるとのお話しがありました。
※SIBとは:社会貢献型投資の1つで官民が連携した、福祉などの社会的な課題を解決する投資行動です。
茨城県からは、特養「さわの森」から
発表や展示物がありました。

茨城県のくもん学習療法研究会
「ミントの会」からの展示物もありました。